ニュースリリースnews release
メディアドゥとインプレスホールディングス、POD(プリント・オン・デマンド)出版市場の拡大に向け共同で取り組み開始
株式会社メディアドゥ(東証第一部 3678、本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO 藤田恭嗣、以下 「メディアドゥ」)は、株式会社インプレスホールディングス(東京都千代田区、代表取締役社長 松本 大輔、以下「インプレスHD」)と、POD(プリント・オン・デマンド)出版*1市場の拡大を目的とした業務提携について、協議・検討を開始することで合意しましたので、お知らせいたします。
これにより、両社が持つPOD出版のノウハウを最大限に生かし、出版のDX(デジタルトランスフォーメーション)を促進する新たな出版環境を個人から出版社に至る全ての方に提供することで、日本の出版文化をより豊かにすることを目指します。
*1 POD(プリント・オン・デマンド)出版とは、在庫を持たず注文を受けてから出版物を製造する方式です。デジタル印刷機を用いるため、オフセット印刷と比べると大量製造には不向きですが、小ロットの製造に向いています。
取り組みの背景
日本の出版流通では、委託販売制度によって自由な返品が可能です。その結果、既存出版社は返品のリスクを恐れ、売れる可能性の高い書籍の出版に偏りがちです。文化的、社会的に重要であっても、読者が限られる書籍の出版が困難な状況が生じています。インターネットの出現によってさまざまな情報が発信できる環境が整ってきたにもかかわらず、紙の書籍では逆に出版の機会が限定される傾向にあります。
こうした課題を解決するのが、POD出版です。注文ごとに1冊ずつ印刷・製本して出荷するPOD出版サービスでは、既存の著者や出版社の枠組みにとらわれることなく、あらゆる個々人と組織が紙の書籍を出版することができます。このPOD出版を使うことで、これまで出版機会を得られなかった著作の刊行や、在庫リスクを気にしない出版の継続(絶版書対策)が可能になります。読者から見ると、出版物の多様性が増し、その出版物をいつでも必ず入手できることになります。
両社の現況と業務提携協議の範囲
メディアドゥは出版社支援サービスの一環として、2015年よりPOD出版サービスを行う書店への取次業務(以下、「書店POD」)を開始し、2019年より書店PODとオンデマンド印刷の双方を展開するPODサービス「PUBRID」を展開しています。2021年7月末時点で、累計38,000点のコンテンツを国内・海外へ取次販売しています。
インプレスHDは各種専門出版事業を手がけていますが、その一つとして、個人向けPOD書籍出版・電子書籍出版の販売支援サービス「ネクパブ・オーサーズプレス」を子会社の株式会社インプレスR&Dで展開しています。「ネクパブ・オーサーズプレス」は2021年7月末時点で利用者5,300名、累計販売額5億円、発行点数5,000点を超える規模に成長しています。
出版社向けPOD出版サービス「PUBRID」を有するメディアドゥと個人向けPOD出版サービス「ネクパブ・オーサーズプレス」を有するインプレスHDがともに取り組むことで、豊かな出版文化を支える多種多様な出版物を在庫切れのない環境で読者に提供するサステイナブル(持続可能)な出版を実現したいと考えます。また、大きな可能性を持つPOD出版市場を更に拡大するために、将来的にはPOD出版サービス会社を両社共同で設立することも視野に入れて活動を行います。
【株式会社インプレスホールディングス概要】
会社名: 株式会社インプレスホールディングス
設立: 1992年4月
資本金: 5,341百万円
代表者: 代表取締役社長 松本 大輔
所在地: 〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-105 神保町三井ビルディング
本リリースに関する問い合わせ先
株式会社メディアドゥ 広報担当:戸張(とばり)/大坂(おおさか)
東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル 5F
E-mail:contact@mediado.jp