メディアドゥを取り巻く環境
国内の出版市場は減少し続けていたが、電子化が進むとともに下げ止まり、2019年には上昇トレンドへ転換
国内出版市場は1996年の2.6兆円をピークに年々縮小していましたが、2018年で下げ止まり、2019年には上昇トレンドへ転換しました。電子書籍市場は引き続き拡大しており、2021年の出版市場全体(電子+紙)の市場は3年連続のプラス成長となっています。
日本の出版市場規模推移(億円)

出所:出版科学研究所
国内の電子書籍市場の拡大ペースは上昇傾向、電子書籍の流通増加は出版市場全体の活性化に直結
国内の電子書籍市場規模は2022年度予測で6,079億円あり、今後も拡大傾向にあると考えています。さらに、近年のコミックス(単行本)の市場規模については、場面・場所に制限されず購入できるデジタルの利点が寄与し紙コミック市場を超過して成長していることに加え、デジタルへの露出がカタログ効果となり、紙コミック売り上げの減少も歯止め傾向となっています。
電子書籍市場推移(億円)

出所:インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2022」
コミックス(単行本)市場規模推移(億円)

出所:「出版指標年報」
※紙コミック市場は単行本市場のみ記載
2021年ジャンル別の出版市場規模(億円)
コミック市場全体は前年対比12.8%増と伸長と順調に市場規模を拡大しています。文字ものについても、米国や中国における電子書籍シェアは30~40%に対して日本はまだ6.4%となっており、引き続き拡大余地は大きいと考えています。

出所:出版科学研究所
※出版科学研究所が発表する紙出版物の統計では、コミック書籍の90%が「雑誌扱いコミック」として「雑誌」に分類されているため、上記では「雑誌扱いコミック書籍」を書籍として集計し直した値を記載。また、コミック売上には紙・電子とも「コミック書籍」のみ計上、「コミック雑誌」は雑誌に含めている。