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東京大学「講談社・メディアドゥ 新しい本」寄付講座設置のお知らせ
株式会社メディアドゥ(東証第一部 3678、本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO 藤田恭嗣、以下「メディアドゥ」)は、株式会社講談社(所在地:東京都文京区、代表取締役社長 野間省伸、以下「講談社」)、国立大学法人東京大学(総長:藤井輝夫、以下「東京大学」)とともに、デジタルコンテンツ構築・流通基盤整備への貢献を目的とする「講談社・メディアドゥ新しい本」寄付講座(※)を設置しますので、お知らせいたします。
期間は2022年4月1日〜2025年3月31日(3年間)で、東京大学大学院情報学環に設置いたします。
本寄付講座の目的
寄付講座「講談社・メディアドゥ 新しい本」は、紙の書籍や電子書籍という形で蓄積されている豊富な知識や情報を、デジタルネットワーク機能と融合させて、いわば「新しい本」のプロダクトデザインをしていく研究です。
デジタルネットワークには、可変性の高さや、多言語化の容易さ、アーカイブ機能の高さといった特性があります。紙や電子の書籍にこれらの利点を加えることで、「新しい知識構成体」を開発することを目的としています。
国が提唱するSociety5.0社会の進展に加え、新型コロナウイルスの出現を機に、社会のあらゆる側面でデジタル化が進展しています。一方ハードウェア・ソフトウェアの整備に比べ、その中核となるデジタルコンテンツの利活用は十分とは言えない状況です。新しいデジタルコンテンツビジネスの創出につながるデジタルストラクチュア・プロトタイプ制作、デジタル教材の流通・利用促進に寄与する制度設計などを通じて、デジタルコンテンツ構築・流通基盤整備に貢献し、社会インパクトの創出を目指します。
本寄付講座の研究開発を当社および講談社が支援することで、当社が企業理念に掲げる「著作物の健全なる創造サイクルの実現」に資する技術的・社会制度的仕組みの創出に加え、産学連携によるイノベーションと共通価値の創造を図ります。これは当社のESGにおける重点的な取り組みのひとつ、「著作者、出版社、ユーザー(読者)が安心して利用できる仕組みの構築と強化」に対応するものです。本寄附講座を通じて、コンテンツ業界全体の発展に資する共通価値の創出に取り組んでまいります。
※東京大学における寄付講座とは、同学における教育研究の進展および充実を目的とし、個人または団体の寄附による基金をもってその基礎的経費を賄うものとして設置される講座をいいます
本寄付講座の概要
設置期間 | 2022年4月1日~2025年3月31日 |
寄付講座の名称 | 講談社・メディアドゥ新しい本 |
担当教員 | 兼任教員 大学院情報学環 教授 渡邉英徳 専任教員 特任教授 柳与志夫 |
研究内容・研究課題 | 書籍・電子書籍は信頼性、永続性は高いものの一度刊行されると情報はほとんど更新されず、テーマとそれに基づくテクストが固定化され、関連知識を得るにはほかの書籍などを参照する必要があり、一方通行の知識伝達媒体となっています。インターネットに存在する情報は随時更新される利点がある一方、知識レベルがバラバラで系統的知識を得にくいほか、信用に値する情報が見極めにくいことなどが課題となります。 本講座では、両者の利点を融合して、デジタルコンテンツの構築・利活用と、その基盤を支えるデジタルアーカイブに関わる新しい手法・技術・仕組みの研究開発を行います。具体的には、マイクロコンテンツ化やマルチメディア化を前提としたデジタル教材の編集と利用促進の仕組み、書籍・電子書籍に続くネットワーク型デジタルストラクチュアの開発など、社会サービス・製品化につながるプロトタイプを製作します。 |
本リリースに関する問い合わせ先
株式会社メディアドゥ 広報担当:戸張(とばり)/大坂(おおさか)
東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル 5F
E-mail:contact@mediado.jp