こんにちは。メディカム編集部 経営企画チームです。
メディアドゥは2025年1月10日(金)、2025年2月期第3四半期(3Q)の決算を発表しました。3期ぶりの増収増益転換となる通期業績予想に向けて順調に進捗しています。詳細はニュースリリースにまとめておりますので、ご参照ください。
メディアドゥは電子書籍流通事業の「売上高前年比成長率」を四半期ごとに決算説明資料で公表しており、メディカムではこの解説を掲載します。
2024年3月~11月累計売上高は前年比+9.4%の成長
2025年2月期3Q累計(2024年3~11月)の売上高前年比成長率は、109.4%となりました。3Qも引き続き出版社・電子書店のキャンペーン数が前年比で増加しており、電子書籍市場が成長基調に回帰したものと見ています。
※前年は5月から新型コロナウイルスが5類感染症に移行したことによる人流変化と、それらを見据えたキャンペーン控えがあった影響で、通年では2022年と比較して成長率が鈍化傾向にありました(2024年2月期3Q累計成長率:103.8%)。
※既存商流:今期3Q累計・前期3Q累計ともに取引をしている商流
※新規商流:今期3Q累計で新たに加わった商流

(決算説明資料P.53より、出所:インプレス総合研究所「電子書籍ビジネス調査報告書2024」)
2025年2月期3Q中の3カ月を単月で見ると、9月は108.7%、10月は101.6%、11月は109.2%でした。継続して100%を上回っているものの、10月の成長率は前年の好調の反動で鈍化しています。これは前年度(2024年2月期)の10月において、人気作品のアニメ化や、一部大手電子書店が大型キャンペーンにより前年同月比2倍超の売上を記録したことなどの影響で好調だったためで、10月の鈍化は一時的なものと考えています。
一方、海賊版サイトの国内アクセス数が2024年6月から急増しており、11月には上位10サイト合計のアクセス数が5億を超えるなど被害が再び深刻化しました(海賊版対策団体・一般社団法人ABJ調べ)。

当社電子書籍流通事業の売上高は順調に成長を継続しているものの、海賊版被害の拡大は成長率の伸長に一定のマイナス影響を及ぼす可能性があります。当社も参画するABJは、政府へのデータ提供などで働きかけて官民一体での対策を強化しており、文化庁は今年度に補正予算を含む計4.3億円の対策関連予算を計上しています。
商流別/ジャンル別の状況
2025年2月期3Q累計の成長率は既存商流で+4.3%、ピッコマ(※1)を含む新規商流で+5.1%となりました。既存商流においては前期3Q累計の成長率を上回っています。
引き続き、当社売上の8割強を占めるコミックにおいて大手電子書店を中心としたキャンペーン展開の拡大が成長をけん引しました。書籍(文字もの)についても3月以降、書店のキャンペーン実施や好調な作品の影響により前年比で安定的に成長しています。
<ジャンル別>
コミック:109.3%
書籍:107.3%
写真集:121.9%
雑誌:95.4%
※1 新規商流の成長率に貢献しているピッコマについては、2024年9月より電子書籍データファイルの納品に関するシステム連携を開始しています。詳細はニュースリリースをご覧ください。