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サステナビリティはきれいごと?「CEOメッセージ」に携わった社員の気づき

こんにちは。メディカム編集部経営企画チームです。

国内最大手として電子書籍流通事業を展開するメディアドゥのミッションは「著作物の健全なる創造サイクルの実現」。英知と文化の結集である著作物が生み出され、ひとりでも多くの人々の手に届く豊かな社会のサイクルを持続可能にする役割を果たし続けることが、私たちの存在意義です。

メディアドゥは、コンテンツビジネスを支える必要不可欠な企業として成長し、同時に社会全体の持続可能性を高めるために貢献するという両軸を重視したサステナビリティ活動に取り組んでいます。

「サステナビリティ」って、きれいごと?

サステナビリティ(持続可能性)とは、環境・社会・経済などが将来にわたって適切に維持・保全され、発展できること(デジタル大辞泉より)。 企業にとっては、自社の利益や成長を追求すると同時に、社会の持続的発展も目指す考え方だと言えます。

メディアドゥグループでは、サステナビリティ基本方針を踏まえ、社会課題の解決と自社の事業戦略達成に向けた機会とリスクを分析し、取り組むべき経営上の重要課題(マテリアリティ)を10個特定しています。

ところが、メディアドゥ経営企画部メンバーの一人である筆者の私は当初、サステナビリティに対して腑に落ちない点がありました。

      
  • 多くの企業は、社会的要請だから取り組んでいるだけ?
  •   
  • ビジネスとは繋がりのない社会貢献活動なのでは?
  •   
  • 何だかきれいごとのように感じる・・・

今は「そんなことはない」と言い切れますが、当時は本気でそのように感じていました。

気づきのきっかけ

サステナビリティを理解するきっかけになったのは、私が統合報告書「MEDIA DO Report 2024」の制作に携わったことでした。「CEOメッセージ」を代表取締役社長 CEOの藤田と対話しながら書き上げていく過程で、ある気づきを得たのです。

本記事では、私がメディアドゥ社内で社員向けに実施したプレゼンテーションの内容を基に、その気づきとは何か、そして気づきに至った過程をお伝えしていきます。


メディアドゥの未来成長

メディアドゥ社内では今期(2024年3月~2025年2月)から、「メディアドゥの未来成長」という言葉を用いて、メディアドゥの将来展望を考える施策を始めました。この「メディアドゥの未来成長」という言葉は、まだ特定の意味に定義されていませんが、私は「遠い未来も必要とされる企業であり続けること」だと考えています。身近な例で言い換えるならば、周囲の方々に「メディアドゥさんならぜひお願いしたい」「メディアドゥのAさんだから任せたい」と言ってもらえるような未来です。

しかし「未来成長」を実現し、必要とされ続けるために、メディアドゥはどうしたらいいのか、何に取り組めばいいのか、私は当初想像がつきませんでした。

社内に乱立するパワーワードたち

未来成長を実現させるために大切そうな言葉が、メディアドゥには多くあります。ミッション・ビジョン・バリューだけでなく、社是である「成長と可能性」、そして社内では「4つのポリシー」「18の姿勢」などもあり、どれもメディアドゥで社員が働く上で重要なことに思えます。ところが私は「パワーワードがたくさんあって、何を一番大事にしたらいいのか分からない」という感想を抱いていました。たくさんのワードがある中で、そのコアとなる考え方が何なのか見えなかったのです。

CEOメッセージに携わり、未来に必要なことを考えた

これらを私なりに説明できるようになる気づきを得たきっかけが、統合報告書「CEOメッセージ」の制作に携わったことでした。

統合報告書「MEDIA DO Report 2024」 CEOメッセージ(1ページ目)

従来のCEOメッセージは、足下の業績数値や関連する概況、そして今後の方針を語る構成を多く採用してきました。今年は方向性を根本的に見直し、藤田と何度も対話しながら、これまでのメディアドゥの経営において藤田が学んできたこと、大切な価値観について、私の頭の中で理解を深めることで、過去から現在、そして未来に続いていくメディアドゥの企業価値を高める「未来成長」に必要なカギを言語化することを目指しました。

創業30年、2023年で50歳の節目を迎え、少しずつ「次世代にメディアドゥを引き継ぐ未来」が近づき始めた藤田が、次の10年の道筋を語る絶好のタイミングだと判断したことが、CEOメッセージの方向性を刷新した理由です。

1994年に創業し、携帯電話販売からIT事業に参入し業績が落ち込んだ後、1度目のN字回復を経て、電子書籍業界に参入する上で直面した障壁や、そこを突破して得ることができた現在の役割を語っています。その上でこれからの未来、メディアドゥはどのようにして出版業界に貢献する責任を果たし続け、業界と共にどのような新しい挑戦に乗り出そうとしているのかを、今までにない密度で言葉にしました。

このメッセージを作り上げていく対話を経て、私は事業の成長を支える「メディアドゥの未来成長に最も大切なもの」とは何か、自分なりの答えにたどり着きました。それは「立体的な信頼関係の構築」です。

「立体的な信頼関係」とは何か

これはCEOメッセージの中でも、後半に書かれているキーワードです。「立体的な信頼関係」が意味するものは、私が経験したCEOメッセージの制作過程と同じでした。取引先の皆様や会社の上司、同僚、部下など、あらゆる人々とコミュニケーションをする中で、「今何をしているか」「これから何をしようとしているか」といったビジネスの話だけではなく、「過去どんな経験をし、何を学び、どのような価値観を得てきたか」などを知ることが重要だということです。

言い換えれば、その人の過去のルーツや人間性にまで興味を持ち、深みや立体感を持って理解しようとしたり、相手からもそういう風に理解しようとしてもらえること。そんな良好な人間関係を築くことが、「立体的な信頼関係」だと考えています。その人やその会社の過去を知ることによって、その人や会社に対する理解に立体感を持つことができます。

例えば、仕事の一面だけ見れば「厳しくて口うるさいから苦手だ」と思ってしまうような上司がいたとします。対話を重ねていく中で、現在の振る舞い方に至った過去や価値観を知ると、実は人を心から大切に思い、「若手の成長に貢献したい」と考え、心を痛めながらあえて厳しく接していると分かるかもしれません。そうすると、上司に対する信頼が生まれ、言葉に自然と耳を傾けられるようになるのではないでしょうか。

私もCEOメッセージ制作での対話を通じて、藤田の目線からメディアドゥの過去を学びました。印象的だったのは、藤田が「死の淵」と表現した時期。創業間もない頃、資金がほとんど底を付く局面を経験した時に、藤田は取引先や社員の信頼を死守し、リスクを背負って事業の先鋒に立つと決意しました。過去の行動や判断を現在と照らし合わせて知る過程で、今までよりもメディアドゥ代表としての藤田、そしてメディアドゥ自体について、過去から今への繋がりを、立体感を持って理解することができたと強く感じています。

「立体的な信頼関係」を軸に見えてきたもの

この「立体的な信頼関係」を軸に捉え直してみると、私はメディアドゥが生み出してきた無数のワードや事業について、一貫した理解ができました。

毎年秋に柚子を取引先にお贈りしているのは、藤田が家族や故郷など、メディアドゥを牽引する自身の過去から現在に繋がるルーツや故郷での取り組みを取引先に知っていただくため。地域で取り組む徳島イノベーションベースや徳島ガンバロウズも、表立つことの少ないBtoBのIT企業であるメディアドゥに代わり、メディアドゥグループが持つ価値観、つまり「人や地域との関係を重視し、貢献しようとする価値観」を体現するものです。

無論、電子書籍流通事業も、出版社や電子書店の皆様に敬意を払いながら、良好な関係を維持してデジタルコンテンツの流通を支え、著作物が多くの人々の手に届くように貢献することを目指しています。社是の「成長と可能性」も、人と人が尊敬し合い、可能性を信じ成長を喜び合う関係性を重視する考え方です。社内で掲げられている18の姿勢の一つにある「あなたに会えてよかった」は、取引先からも同僚からも、「あなたがいてくれたおかげで」と思ってもらえる関係性を構築することにつながるような行動を常に求めるための言葉です。

対話を通じて、メディアドゥが直面してきた過去の経験や考えを「立体感」をもって納得して理解できたことで、私のメディアドゥ、そしてサステナビリティに対する捉え方に変化が起こりました。

サステナビリティと「立体的な信頼関係」の繋がり

いつかは今働いている社員も藤田も、メディアドゥを離れる日がやって来ます。100年経てば、メディアドゥも、そして関係する全てのステークホルダーの皆様も、そこに属する人々の世代交代は必ず起こります。だからこそ経営企画部のメンバーである私は、CEOメッセージの制作を経て、いつまでも大切にされて将来に残るような、誰もが分かる言葉で「メディアドゥの価値の根幹」を言語化する役割を果たしていきたいと考えるようになりました。

そして最初に述べた、サステナビリティに対する「社会的要請だから取り組む」「ビジネスとかけ離れた社会貢献」「きれいごと」といった誤解も、「立体的な信頼関係」を軸に考えれば自分なりに正しく捉えることができました。過去から現在に続く「メディアドゥや働く社員が、未来永劫にわたって周囲と信頼関係を維持するために」という価値観が、世の中で広く重要視される、「環境」「社会」「経済」を考慮しながら事業の持続可能な発展を目指すサステナビリティ経営の考え方と重なったのです。

メディアドゥにとってのサステナビリティとは、「社会全体と調和した関係性を維持し、企業としていつまでも必要とされ、社会に貢献し続けるための、過去から地続きの挑戦」だと捉えることができます。

メディアドゥのサステナビリティをより深く知るために

今年リニューアルした当社の「サステナビリティ」ページでは、過去から現在、そして未来に繋がるメディアドゥの価値観を知っていただけるはずです。ぜひご一読ください。

▼メディアドゥ 「サステナビリティ」ページ
https://mediado.jp/sustainability/

▼統合報告書「Media Do Report 2024」
https://mediado.jp/ir/library/annualreport/

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