ニュースリリースnews release

2020.07.08

メディアドゥ、光和コンピューターと共同で中・小規模出版社向けに電子書籍売上管理、及び紙・電子の統合印税管理システム開発へ

SaaS型クラウドサービスでの提供により負担減、事務作業効率化を支援

株式会社メディアドゥ(東証第一部 3678、本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO 藤田 恭嗣、以下「メディアドゥ」)と株式会社光和コンピューター(本社:東京都千代田区、代表取締役 寺川 光男、以下「光和コンピューター」)は、共同で電子書籍の売上と印税および紙書籍の印税を統合的に管理するSaaS型サービスの開発に着手することとなりましたので、お知らせします。

印税管理が膨大化する業界横断的な問題を解決し、ブラウザベースのクラウドサービスとして提供することで、中・小規模の出版社も安価で容易に導入できるシステムを開発いたします。


本サービスは、経済産業省の令和2年度「コンテンツグローバル需要創出等促進事業費補助金(J-LOD)」の「コンテンツのサプライチェーンの生産性向上に資するシステム開発を行う事業の支援」対象に採択されました。この支援により、中・小規模出版社の事務作業効率化とコスト削減に資することを目指します。



システム開発の背景・課題意識

製作数に基づき印税が確定する紙書籍と異なり、電子書籍は実売数に基づいて印税が発生すると同時に、半永久的に販売が継続する特性を持ちます。これにより売上・印税処理の対象となる電子書籍は増加の一途をたどり、そこに紙書籍の印税管理が加わることになります。さらにこの印税情報を著作権者に正確に伝え、支払いを行わなければなりません。こうした膨大化する業務の遂行は、とりわけ中・小規模の出版社にとって、次第に困難なものとなりつつあります。

また、電子書籍は1点ずつ販売されるだけではなく、分冊・合本、サブスクリプションモデル(読み放題)など、紙書籍にはない多様な販売方法が存在しており、今後も新たな販売モデルの出現が予測されます。そのため販売管理においても、出版社は同様の問題を抱えています。


これを受け、メディアドゥは、紙書籍を中心とするシステム構築に豊かな経験を有する光和コンピューターと協力し、困難を抱える出版社の問題解決を目的として、安価かつ効率的なブラウザベースのSaaS型統合管理システムを開発することとなりました。


昨今の厳しい経済環境の中、日本の出版文化の存続が危ぶまれています。メディアドゥと光和コンピューターは、経済産業省の支援を得て、この状況の打破に向け、少しでも寄与したいと考えております。


※SaaS : ソフトウェアをインターネットのクラウド経由で提供すること。ユーザー側にソフトウェアを導入せず、提供者側で稼働させてクラウド上でサービスとして利用することで、導入コストを抑えることができる。Software as a Serviceの略。


事業概要

事業開始日2020年7月9日
事業完了日2021年2月下旬予定


光和コンピューターについて

光和コンピューターは30年にわたり、出版社・書店・取次・出版委託倉庫を取引先に、出版業界に特化したオンリーワンのシステムインテグレーターとして、業務システムの開発・販売・保守を手掛けています。その実績は出版社300社、書店90法人1,000店舗に及び、トップクラスのシェアを有しています。

従来の出版業界の制度再構築が必要と言われる今、業界インフラの構築とその活用が何より大切であるとの認識のもと、出版社と書店(リアル書店とネット書店)と読者を結ぶサービスの推進と業界改革の必要性を様々な場面で発信し続けています。


【株式会社光和コンピューター概要】

会社名株式会社光和コンピューター
創業1989年11月
設立1991年4月
資本金3,000万円
代表者代表取締役 寺川 光男
所在地(本社)〒101-0032 東京都千代田区岩本町3-1-2 岩本町東洋ビル5階
グループ会社光和ネットサービス株式会社、株式会社システム情報サポート、株式会社マキュレ、株式会社光和システム開発、株式会社光和ビジネス、合同会社沖縄光和コンピューター
URLhttp://www.kowa-com.co.jp

本リリースに関する問い合わせ先

株式会社メディアドゥ 広報担当:大坂(おおさか)/山澤(やまさわ)
東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル 5F
E-mail:contact@mediado.jp

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