ニュースリリースnews release
ブロックチェーン技術活用の新プラットフォーム構築における Amazon Managed Blockchain正式採用のお知らせ
株式会社メディアドゥ(東証第一部 3678、本社:東京都千代田区、代表取締役社長 CEO 藤田 恭嗣、以下「当社」)は、ブロックチェーン技術を活用した新たな電子書籍の流通プラットフォーム(以下「新プラットフォーム」)構築において、アマゾン ウェブ サービス(以下「AWS」)の「Amazon Managed Blockchain」を正式に採用したことをお知らせします。
なお、正式採用に伴い、Amazon Managed Blockchainサービスサイトにおいて、事例企業としてロゴ掲載の形で当社をご紹介いただいております。アマゾン ウェブ サービス ジャパン(AWSジャパン)より「自社で1秒当たり5,555以上のトランザクション処理(※)が可能なコンソーシアムチェーン基盤を開発し、ブロックチェーン技術の社会実装に本格的に取り組む企業である」として評価いただきました。同ホームページにおける掲載は国内2例目です。(https://aws.amazon.com/jp/managed-blockchain/)
当社はオープンソースのブロックチェーンプラットフォーム「Hyperledger Fabric」の研究を経て、自社開発で社会実装可能なコンソーシアムチェーンの基盤開発を完了したことを2020年7月、発表いたしました。コンテンツを取り扱う特性上、セキュリティの高さに綿密な注意を払い、かつ市場規模の成長に対応するスケーラビリティを持たせたうえ、世界市場を視野に、リージョンを跨いだ大量のユーザーアクセスが可能なワールドワイドな基盤として設計しております。
⬛Amazon Managed Blockchain正式採用の背景
当社の新プラットフォーム構築においてAmazon Managed Blockchainを正式に採用したのは、周辺サービスが充実し、より高い安定性とパフォーマンスを実現するプラットフォームであり、配信基盤もAWS上で実現可能なためです。AWSジャパンはもとより、米国のAmazon Managed Blockchainチームとも技術的な意見交換を行いながら開発を進めております。
⬛当社が開発する新プラットフォームについて
通信技術やデジタル端末などの発展で、世界中のあらゆる分野でIT化が進み、書籍や音楽、映像などはすでにデジタルコンテンツとしても広く親しまれています。こうした中、昨年末から新型コロナウイルスが猛威を振るい、世の中全体のライフスタイルや働き方などの実生活そのものが根底から覆され、IT化にとどまらないデジタルトランスフォーメーション(DX)を大きく加速させています。DXの急激な流れはデジタルコンテンツにも波及し、一層のパラダイムシフトを迫られており、当社の提供する価値の変容も急務となっています。
当社はコロナ禍で、音楽業界のライブ収益といったリアルな場でのコンテンツ収益化が困難となったことなどを踏まえ、デジタルコンテンツの販売形態や流通にさらなる選択肢や多様性を追求する機運が高まったと考えます。当社は世界中の人々のデジタル上のライフスタイルをさらに豊かにしていくことを目指し、デジタルコンテンツをブロックチェーン上で流通させるという選択肢が一般的なものとなる将来を見据え、ブロックチェーンによるコンテンツのアセット(資産)化や新たなプロモーション・販売の社会実装に挑戦しています。
当社開発のコンソーシアムチェーンは、トランザクション当たり平均流通単価を10円と仮定すると、年間約1.75兆円の流通量をカバーでき、社会実装が十分可能なプラットフォームと言えます。後日サービス詳細を発表する予定です。
当社は国内、そして世界中の文化の発展に最大限貢献するために、デジタルコンテンツにおいて①著作者・コンテンツホルダー・ユーザーの保護(著作権と決済の管理、デジタルコンテンツの資産化、永続的な利用権利等の保護)②取引機能・マーケティング強化(取引履歴管理、取引効率化、“個数”の概念付与)――を可能にすることで、「デジタル・コンテンツ・アセット」というデジタルコンテンツの新たな概念を実現します。
これらにより、電子書籍市場の一層の成長を可能にしていくだけでなく、デジタルコンテンツに関わるあらゆるステークホルダーとの協創による価値創造を支える存在として、デジタル空間で得られる体験価値を拡げることで、一人でも多くの消費者に、これまで以上に一つでも多く、多様な形でコンテンツを届けられる環境を構築すべく、引き続き積極的にサービス開発を進めてまいります。
(※)「Hyperledger Fabric」は2,700tps(トランザクション数/秒)。(Parth Thakkar ; Senthil Nathan ; Balaji Viswanathan (2018). Performance Benchmarking and Optimizing Hyperledger Fabric Blockchain Platform. DOI: 10.1109/MASCOTS.2018.00034)
⬛エンジニア採用活動と開発作業環境について
当社はコンテンツ業界へのさらなる貢献を目指し、新プラットフォームをはじめとするさまざまなサービス開発を推し進めるとともに、一層の体制強化に向けて引き続きエンジニア採用に取り組んでおります。(https://corp-prod.mediado.jp/engrecruit/entry/)
当社はエンジニアがパフォーマンスを最大限に発揮できる環境をつくるため、エンジニア自身がアイデアを出し合い、実現していく四半期に一度の取り組み「イケTech」を実施しています。これにより実現したものを含め、代表的な制度をご紹介します。
1. エンジニアの成長支援
当社はエンジニア一人一人のキャリア形成を支援するため、各種研修受講、資格試験、書籍購入を全額会社負担で行うことが可能です。業務時間内にも技術を勉強することを推奨しています。
2. リモートワークなど勤務環境整備
エンジニアを含む全社員の在宅勤務率は、最も多い日で97%以上を達成しています。エンジニアは週1回の出社勤務を基本とし、リモート勤務が可能です。フレックスタイム制を導入しており、エンジニアの平均残業時間は月15時間未満となっています。
3. 最新PC支給
購入から3年経過したPCは半年に1回、最新の端末にリプレイスします。OSはMacとWindows両方が選択可能で、OSにかかわらずMicrosoft 365(旧Office365)やAdobeなどの権限も業務に応じて付与します。
4. 各種カンファレンス登壇、勉強会の開催、自社エンジニアブログの運営
当社はエンジニアが業務や自主勉強を通じて得た技術的知識を外部へ発信することを推奨しており、多くのエンジニアが技術書典や勉強会やブログで発表をしています。メディアドゥが日々挑戦している課題や技術を可能な限り公開・共有することで、あらゆるエンジニアに貢献したいと考えています。
本リリースに関する問い合わせ先
株式会社メディアドゥ 広報担当:戸張(とばり)/大坂(おおさか)
東京都千代田区一ツ橋1-1-1 パレスサイドビル 5F
E-mail:contact@mediado.jp